実務家リアル講義

【REPORT】人と人をつなぐ「パラレルワーカー」という働き方

REPORT

Miraishipでは社会人の方にご講義頂く大人気の交流プログラムがあります。これはインターネットなどでは学べない、働いている方のリアルに触れられ、出席した学生の人生のターニングポイントになり得る場です。今回は梶直輝さんにお越し頂き、新しい生き方である「パラレルワーカー」についてお話し頂きました。(執筆:椋本 修平/法政大学 経営学部 3年)


1.梶直樹さんについて

法政大学卒業後に銀行へ就職。2年間勤めた後に退職して自転車で日本一周へ。達成後は燃え尽き症候群に陥り、半年間のニート生活を経てパラレルワーカーに。現在はHP制作や転職エージェント、photographerや動画制作コーディネーターといった多数のクリエイティブな仕事を企業から請け負いながら、「自分の心に素直に生きて、他の誰かを輝かせるような人」としての生き方を模索している。

*ブログ*
・「自然人なおき」(※主に旅について)http://natural-naoki.com
・「梶直輝−LIKE JOB」(※主に生活スタイルについて) https://parallel-career.info/author/n_kaji

2、パラレルワーカーになるまで

梶さんは大学生だった時に、「色々な業界に携われる」、「オーダーメイドの営業ができる」という点から銀行への就職を決めました。そして、銀行員時代は、「自責」「人としての礼儀」「営業は自分のファンを作ること」等、沢山のことを学びましたが、ルールに縛られて思ったように行動できない働き方や生き方に限界を感じ、全国の色々な人の働き方などを知った上で自分の方向を定めようと考えて退職。その後は自転車で日本一周を行いました。
日本一周では、地元の方や旅をしている方と繋がり、その方々からの沢山のサポート(初対面なのに宿泊させてくれる方を紹介していただいたことや、ご飯をご馳走になる等)していただき、「人に対して行った行為はその人からは返ってこない。回り回って他の人から帰って来る」という言葉を学んだそうです。さらに旅の終盤で出会った方の「プロデューサーでありながらメッセンジャーであり、これからはプレイヤーになる。必要と思うことは全部やる。」という発言に共感され、1つの職に就くだけが働き方や生き方ではないということに気づき、7ヵ月間の日本一周の旅を終えました。
その後は燃え尽き症候群になり、半年間のニート生活が始まりました。しかし、ニート時代のことは殆ど記憶がないそうです。かろうじて覚えていることはシャワー中に理由もなく涙が流れてきたとことで、それを聞いて燃え尽き症候群の怖さをリアルに感じました。そして旅の途中でつながった方や友人が「直輝なら大丈夫だよ」と無条件の信頼をしてくれたたおかげでニートから脱出できたそうです。その後、2社から正社員のお誘いを頂いたそうですが、どちらか一つを選ばず、両社で働かせていただく許可を得てパラレルワーカーとしての生活が始まりました。

3、印象に残った4つのこと

梶さんのお話しの後は、学生たちが自由に質問をさせていただく時間を作って頂きました。その中にはたくさんの学びがありましたが、特に印象に残ったのが「自責にする」「求人尽力」「人を否定しない」「旅の回覧板」の4つです。

①「自責にする」:これは「自分の責任にする」ということなのですが、梶さんがおっしゃっていたのは、他人の責任(他責)にしていたらキリがない。自分の責任としてとらえることで自分の成長に繋がる。しかし全て自責にしていると人は壊れてしまう。バランスが大切ということで、とても共感しました。

②「求人尽力」:自分を求めてくれている人に対して全力を尽くす、人に対して行った行為は、その人からは返ってこないが、回り回って他の人から帰って来るというもの。僕はこの「求人尽力」を早速体験します。それは、質問をたくさんさせていただいた後に連絡先を交換していただいたのですが、翌日に梶さんから、「昨日の質問だけど、こういう記事書いてあるからよければ見てみてね!」とURLを送ってくださったのです。僕はとても嬉しく、確かに嬉しいことをしてもらうと他の人にもいいことをしたくなることを。そしてその大切さを知りました。

③「人を否定しない」:梶さんはコミュニケーションにおいて「人を否定しない」ことを大切にしているそうです。これは「前を向く人や挑戦することを否定することは絶対にしてはいけない」ということで、「それは無理だよ」と頭ごなしに言わずに、どうすれば成功するかを一緒に考える。そうすることで信頼関係が生まれて繋がるということです。

④「旅の回覧板」:これは「自分が旅中で受けたご恩を返したい」、「自分が受けたご恩を他の人にあげたい」という思いから立ち上がった活動。最初は日本一周中に知り合った方が東京に来るということで、旅人や遊牧民の方などに声をかけて集まるイベントを企画したのがきっかけで、これまでに17回行われているそうです。しかも、今回の講義の翌日に18回目があるとか。そこで、「僕も参加したいです!」とお願いしたところ「いいよ」と言ってくださり、急遽参加が決定しました。次にその体験談を少し報告します。

4.「旅の回覧板」に参加!

急遽参加させていただくことになった「旅の回覧版」ですが、とても自由な雰囲気でした。会場は代々木公園で行われている「ラオスフェス」。梶さんはレジャーシートを敷いて参加する人を待っていたのですが、途中から参加する方や抜けていく方がたくさんいらっしゃり、とても自由で和やかな雰囲気でした。しかも、18回目ということもあり、梶さんの友人が友人を呼び、さらに前回初めて参加した方が友人を呼び・・・。梶さんも初めて会う方がたくさんいたようで、「それが面白んだよ」と笑顔でおっしゃっていました。
僕は思い切って来られた方に話しかけてみると、皆さんとても社交的で、今まで旅行した国や楽しかったことなどをお話しくださいました。そして時間は一瞬に感じるほど楽しく、梶さんを中心に色々な人が繋がり、そしてその繋がりがあるからこそパラレルワーカーが成り立っているという循環を自分の目で見て心から感じることができました。

5.最後に

梶さんがここまで人と繋がり、信頼されているのは2つの理由があるからだと思いました。それは、人より突出した「行動力」と「人を思いやる気持ち」です。人は何かを成し遂げようと思った時にもしそれが絶対にやってみた方がよいことだとしても、何かと理由を付けて行動しないことが多いと思います。しかし梶さんは日本一周に挑戦し、「旅の回覧板」も開催する等の行動をしたのでパラレルワーカーになれました。そして、他の人を思いやり、否定せずに一緒に成功することを考えるから、巡り巡って自分自身が挑戦する時に誰かが背中を押して協力してくれるのだと思います。僕はこの「行動力」と「人を思いやる気持ち」を意識して、大切にしていこうと思いました。そのためにはまず、行動してみる。そして助けを求めている人に全力で力になろうと思いました。
今回の講義を受け、さらには「旅の回覧板」に参加させていただいてかたずっとワクワクの気持ちが止まりません。それは今回の機会が僕にとっての「人生のターニングポイント」になったからです。講義に来てくださった梶さん。旅の回覧板で関わってくれた皆さま。交流プログラムを提供してくださったミライシップに感謝しています。本当にありがとうございました。

<執筆者プロフィール>

椋本 修平(むくもと しゅうへい)/法政大学 経営学部3年
1997年、千葉県柏市生まれ。ミライシップ14期生。将来のためになにかしたいと思っていた時に友人に紹介されて参加。ミライシップでは統括として学生のまとめ役を担当している。

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