眞野目悠太 代表BLOG

ラーニングコモンズはハードだけではなくてソフトが必要/眞野目悠太代表BLOG

先日、某大学の方から私に相談がありました。

『大学にある“ラーニングコモンズ”をもっと学生が有効活用できる場にしたいと考えているのですが、どういったコンテンツを用意したら良いと思いますか?』といった内容でした。

私はラーニングコモンズというスペースが大学にある事をそれまで知らなかったのですが、全国で約200の大学が導入している学習支援フリースペースでwifiも完備。PCも借りることが出来る“コワーキングスペース”のようなものだと知りました。

ラーニングコモンズとは(Wikipedia)

さらにラーニングコモンズの現状を調べると、“ハード(場所)は作ったがソフト(コンテンツ)は薄い”という大学が多く、実に約70%の大学が課題を抱えていることも知りました。

「なんて勿体無いんだ。。。」と思いつつ、まずはミライシップに参加している大学生たちに活用の現状を尋ねると、「友人とお弁当を食べてます」「友だちはカードゲームをしてます」「静かなのでよくそこで昼寝してます」という状況で。

もちろん中には勉強をするために使用している学生や学生団体のミーティング場として活用しているという声もありましたが、大半が有効活用しているとは思えない状況でした。

それでは、なぜそうなってしまっているのでしょうか?答えはシンプルで、コンテンツを企画する人がいないという点にあるように思います。

それは、ただないというものではなく“大学という失敗が許されない箱の中で、未経験なものに対しての参考となる事例を知るネットワークがない”のだと思います。

ミライシップはこれまでに83大学・200名以上の学生と長期間向き合いながら、教育プログラムの研究・開発をしてきました。その結果、社会人基礎力を高め、社会に存在する3つの課題の解決能力を習得する「3-PBL課題解決プログラム」や、ワークとライフの2つのキャリアをデザインする「次世代型キャリア教育」。企業の人事部や社会人と交流する「社長・人事交流会」といったコンテンツが生まれました。

これらはミライシップのコンテンツの一部ではありますが、こうした活動に大学の授業が終わってから集まる学生たちを見ていると、その姿は私たちが理想とするラーニングコモンズの形ですとも言われました。

今回のご相談の結論としては、ミライシップはこれから助言などを行うことになりました。

そこで、まずはミライシップのコンテンツが大学内のラーニングコモンズを活性化させるためのソフトになり得るのかどうか?検討を進めたいと思います。

いま、社会はとても速いスピードで変化しており、教育もまた早いスピードで変革することが求められていると思います。ミライシップのコンテンツは完成形ではなく、時代に合わせて変化させて行くものです。私たちの組織は小さく、そして長い歴史があるものではありません。しかし、こうした組織だからこそ現場で失敗しながらも改善することができ、このように生み出されたコンテンツは大学からも求められはじめたのだなと今回のご相談で感じました。

最後にラーニングコモンズの最終的な理想形についてですが、私の考える理想形は“学生と社会をつなぐ場になること”で、そのためには“ハードからソフトへ転換すること”だと強く思います。それは図書館での勉強が書籍を通じた著者と読者の対話であることに似ているのかもしれません。それが時代が変わって、一人で静かに学ぶものから大勢でディスカッションを交えながら学ぶものへと変わり、そしてさらに学生と社会が繋がるためのソフトが用意されている。

これはまさにミライシップが歩んできた内容そのものなので、今回ご相談頂いた大学様だけでなく、全国の大学のラーニングコモンズへの導入も少しずつ検討していきたいと思います。


眞野目 悠太(YUTA MANOME)

株式会社MOVER&COMPANY 執行役員、株式会社TERRA NOVA 取締役
中央大学経済学部卒業/福島県出身
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