REPORT
ミライシップでは様々な企業で働く社会人の方に講義をしていただく時間があります。今回は大手化粧品会社に勤めている津倉徳真さんに、ブランドとは何か、そして就職活動についてなど、様々なお話しをしていただきました。(執筆:戸川なつみ/学習院女子大学 国際交流学部 2年)
1.津倉徳真さんについて
津倉さんは、学生時代にたくさんのインターンシップに参加。その後、就職活動をしている時に広告代理店やITベンチャーと悩みながらも、大手化粧品メーカーのマーケティング職に就職。選んだのは学生時代に好きだったイベント活動と似ているマーケティング業務に1年目から配属されるという理由から。そして、現在はシニア向け化粧品ブランドのWeb業務・通販業務・データ分析・商品の調査設計等を担当。人々に「生きる原動力」を与えるイベントを作ることが目標で、土日にはイベント運営をしています。
2.講義の内容
〈ブランドについて〉
津倉さんは誰もが知っているような大手化粧品メーカーに勤めていますが、そこで企業名などのブランド認知がどのように大切なのかをお話しいただきました。まずブランドとは、生産者の頭の中に蓄積する記憶を作って出来上がる意味(イメージ)で、強いイメージがある方が消費者に購入されます。また、ブランド名が有名である利点は、初回購入してもらいやすく、その後にリピートしてもらえること。このことで他社への参入障壁を作って、ブランドを守ることが出来ます。また、ブランドマネジメントとは、意味を確立し、さらに強めていくこと。そして他ブランドとの戦いに勝つには戦略が必要であり、その戦略とは、目的を達成するために「資源」の配分を最適化することだそうです。
〈就職活動について〉
津倉さんは、大学院生の時に1年間で13個のインターンへ行き、就職活動では内定を6つ頂いたそうです。この体験談は私たちミライシップ生にとっては大変興味深いものでした。津倉さんはインターシップを重要視しています。それはインターンシップで社会人の方と接することで、自分の弱点が分かり、そして人脈を広げることも出来るからです。そして、就職活動においての、自分の資料を作ることが出来る利点があるそうです。そこで津倉さんが実践した就職戦略を教えて下さいました。
■就職戦略■
1, 上記の目的を局面に分ける(シチュエーション別に目的を考える)
2, 自分の持つ資源を洗い出す
3, 資源を組み合わせて、局面ごとの目的を達成できそうか考える
4, 達成できる、できないかわからないときは、資源の組み合わせを考え直す、資源を調達する、目的を見直す
3.最後に
津倉さんによるブランド力のお話はとても説得力がありました。そして、就職活動のお話しもしていただき、とても有意義な時間となりました。特に印象に残ったことは、「いい目的を持つ」というお話しです。いい目的とは具体的で測定可能、そして論理的に実現可能なもののことを言うそうです。そして、津倉さんは、「目的のない仕事は、やらなくていい仕事」だとおっしゃいました。私は目的が分からずにやってしまうことがあるので、この言葉を大切にしようと思いました。
今回の津倉さんのお話しでは新たな視野が広がったとともに、これからの大学生活をより有意義のものにしたいと思いました。この度はお忙しいなか、ミライシップ生のために時間を作ってくださり本当にありがとうございました。
<執筆者プロフィール>
戸川 なつみ(とがわ なつみ)/学習院女子大学 国際交流学部 2年
1998年、広島県三次市生まれ。ミライシップ14期生。将来やりたいことが分からず、友人の誘いを受けミライシップに参加。現在は環境管理課に所属し、ミライシップ生が活動しやすい環境作りに努めている。