コラム

学生へ伝える、働くとは?仕事とは?変化の激しい時代で必要とされる能力とは?(コラム:眞野目悠太)

私が大学生のときはなんとなく『働くんだろうなー』というくらいでしか考えていなかった。
たぶん、今の大学1,2年生も大半がそんな感覚だと思う。
好きな人の話しで夢中だし、友達との遊び、部活に夢中だろう。
仕事に対してリアリティを持てないのは当然だと思う。

そして、社会人から教えられる事は、自分たちの経験に基づいた事。
ただ、これから若年層が生きていく社会は、今の社会人が経験した事がない、テクノロジーが発展し、変化の激しい社会。
もっと言うと、私たちも経験していない社会でいまの若年層は仕事をしていく。

これまでの日本社会は、「終身雇用」「年功序列」「企業内組合」の3つが特徴だった。
私の親や祖父はこれが当然だと思っている。
この3つを守らないとその会社大丈夫?と思っている。

ちなみに終身雇用は、業績が悪くても解雇しないということ。
年功序列は、業績が厳しくても毎年給料を上げるということ。
そもそもこんな経営って無茶だなと。すごいなと。でもそれを実現してきた。
ちなみに、こんな経営をしている先進国は日本だけだと。
どうして可能だったかと言うと、ずっと右肩上がりに成長してきたから。
30年前は世界の時価総額ランキングは日本が総なめだった。
その価値観が今も根付いている。安定という言葉ですね。

今はどうかというと、あの大企業トヨタでも、38位。50位以内の日本企業はトヨタしかない。
少子高齢化で国内市場は縮小していく。これは確定している未来。
世界の景気が良くなったとしても、日本の景気は30年前のようになる事はない。
海外市場に目を向ける必要性は高まるし、人件費の安い海外に仕事を依頼する。
今までは入社して教育している期間もお金がもらえて当たり前だったが、そんな余裕はなくなる。
なるべくコストがかからず立ち上がる即戦力を優先的に求めるようになる。
一括採用が撤廃になり、早期からスキルのある人材がどんどん入社していく。
その流れに乗れないスキルがない学生はどんどん座る椅子がなくなり、選択肢は狭くなる。
では、そんな社会で、絶対必要とされる能力とはどんな能力か。

「英語が話せる事が絶対必要?」
「プログラミングスキルが絶対必要?」
「営業力が絶対必要?」

時代が変化する中で必要とされる能力も変化する。

では、そもそも仕事の本質って何かを考えると、『誰かの役に立つこと』だ。
誰かの悩みや課題を解決するから、ありがとうという感謝を表現するお金が払われる。

伸びるマーケットがうんぬんかんぬん、
流行りのビジネスがうんぬんかんぬん、
儲かる仕事はうんぬんかんぬんを考えるという事もあるが、仕事は誰かの役に立つ事で、大変だった事を楽にしてきたり、こうなったらもっと良いのにというものを作ってきている。

それは、その人の悩みや苦しみがわかるという事だと思う。
そして、仕事はひとりで出来ることは限られているので、多くの仲間や利害関係者と協力してやれるかどうか。
なので、『人の気持ちがわかり、多くの仲間と協力して取り組める能力』は絶対必要だと考えている。

「その人の為になる事ってなんだろう?」
「その人が本当に必要としている事ってなんだろう?」
「世の中で本当に必要としている事って何だろう?」

という事を本気で考え、解決手段を考える。
そして、その解決手段を仲間と共に実行する事は今後どんなに社会が変化しようとも変わらない。
そして、それは今すぐにでも鍛える事ができる能力だという事も知って欲しい。


眞野目 悠太(YUTA MANOME)
TOiRO株式会社代表取締役、Mirai Ship PROJECT主宰
中央大学経済学部卒業/福島県出身

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