4月が終わりますね。1年生のみなさんは大学に入学して約1ヶ月が経ち、少しずつ大学生活に慣れてきた頃でしょうか。
この1年で社会の情勢が大きく変化し、数年先の予想も難しい今、「将来や就職活動は大丈夫かな?」と不安に思っている大学1年生、2年生の方も多いかと思います。
こちらのコラムでは、皆さんのそういった不安を少しでも解消できるように、Mirai Shipのメンターとして学生たちの成長に関わってきた経験や、企業の人事として新卒採用に携わっている経験をもとに情報を発信していきます。
今回のテーマは「キャリア選択に役立つ大学1・2年の過ごし方」です。
「自分が将来何をしたいか分からなくて、将来が不安です。」
Mirai Shipのインターンに参加してくれた学生の中には、こういった悩みや不安を抱えている子が多くいました。
私も皆さんと同じ大学2年生のとき、同じ悩みにぶつかり、初めて真剣に自分の人生について考えた経験があるのでよく分かります。
大学に入ることがゴールになって、いざ進学したらどうするかまでを考えておらず、気づいたら数ヶ月、1年と経ってしまったという方もいるのではないでしょうか。
就職活動も同じです。
自分が行きたい企業に就職すること=就職活動のゴール・成功と捉えていると、どこに入りたいのか、どうやったら入れるかということしか考えず、結果的に入社できたとしても、表面的な理由で選んだ企業やキャリアでは仕事を通して長期的に充実感を得ることや活躍することは難しいです。
就職することは手段であり、まず考える必要があるのは、「どの企業に入りたいか」ではなくその先にある「自分がどうなりたいか」「働くことを通じて何を得たいか」という自分なりの働く目的です。
これは一人ひとり違うもので、正解はありません。
大学1・2年生のうちから、「自分はどうなりたい?」「自分にとって何が大切?」「どんなときに充実感・幸せを感じる?」といった自分のモチベーションの源や自分にとっての働く目的・自分の軸を見つけることに時間を使いましょう。
そのときに気をつけるのは「自分の軸は完璧にこれだ!」という100%納得感のある正解を見つけようとして時間をかけ過ぎないことです。
働くことへの情報や経験が浅い中で最初から納得感のある答えを導くことはできません。
はじめは「自分の軸は●●かもしれない」という仮説で十分です。
そのヒントをもとにさらに情報を集めたり、実際にインターンシップに参加したりと行動して、振り返り、その気づきを次のアクションに生かす。
仮説と検証を繰り返すことで自分の軸をより納得感のあるものに育てていく、その過程を楽しみましょう。
就職活動の直前では、自分の軸について仮説を立てることはできてもインターンシップに参加したりと検証を繰り返す時間はなく、納得感のある軸に育てることは難しくなってしまいます。
大学1年・2年の時間がある今からチャレンジしてみてくださいね。
次回は「自分を知るワーク」についてご紹介します。
森髙 佑香(YUKA MORITAKA)/キャリアコンサルタント
TOiRO株式会社
青山学院大学国際政治経済学部卒業/福岡県出身